3つの路線に面した宅地の評価は2通りあります。
1、 正面と両側の側面
2、 正面と側面と裏面
前回、1の、正面と両側の側面を紹介しました。
今回は、2の、正面と側面と裏面です。
下の図のような宅地ですね。
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300D
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間口
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20m
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200
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奥行
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D
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普通住宅
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30m
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地区
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190D
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① 、正面路線の判定
各路線価に奥行価格補正率を加味した価格の
一番高い路線を正面路線とします。
普通住宅地区の奥行価格補正率
奥行30m 0.98
奥行20m 1.0
奥行価格補正率
イ、300,000円 × 0.98 = 294,000円
ロ、200,000円 × 1.0 = 200,000円
ハ、190,000円 × 0.98 = 186,200円
イの300,000円が正面路線になります。
ロの200,00円は側方路線、
ハの190,000円は裏面路線になります。
② 、評価額の計算
正面路線価に側方と裏面の加算率を加算します。
普通住宅地区の側方路線影響加算率 0.03
普通住宅地区の二方路線影響加算率 0.02
1、
正面路線価 奥行価格補正率
300,000円 × 0.98 = 294,000円――――A
2、
A 側方路線影響加算率
294,000円+(200,000円×1.0×0.03)=300,000円――B
3、
B 二方路線影響加算率
300,000円+(190,000円×0.98×0.02)=303,724円――C
4、 自用地の評価額
C 地積 総額
303,724円×600㎡=182,234,400円
1㎡当りの価額は、303,724円
相続税価額は、 182,234,400円
でした。